トカゲ事件に我オモフ

シンガポール、オーチャード。　昼下がりの空です。

お金をいそいそと袋に詰める息子。

昨晩から、今日は、おもちゃを買いに出ると決めてました。




というのも、息子に助けられたんです。




昨夜、バスルームで。




ん？？




見てしまったんです。





トカゲを。





固まりました。





12階までこれるトカゲ氏に感服した・・・というのは嘘です。





パニックです。





ガラスで覆われたシャワー室から出れない。





パニック状態のままシャワーを終えることに？して





出る頃には、何処かへいってしまったトカゲ氏。





でも？？もし？ここ？？どこ？？え？？とパニックがおさまりません。





引き続き半狂乱のワタシ。「やだやだやだーもうこんなのやだー」と
ベッドに乗っかり、大きな独り言を言いまくります。




そのあと、放心状態。





すると、息子がベッドに上がってきて、静かにとなりに座っていました。





普段は一人で全部は着替えられないのに、着替えを終えて。





そして、緊張に震えた、高い声で言ったんです。





「こわいんでしょ？ままむしがこわいんでしょ？ネオくんがぽちょんって、してて（すてて）あげるから。だいじょうぶだから。はみがきにいこう。」





手は、私の肩に添えられていました。




寝る前に気がつきましたが、息子はパンツに、ちょっぴり、おもらししてました。
言わなかったの？と聞いてみたら、




「ちょっと出ちゃったけど、だって、だいじょうぶだとおもった。」　　との事。




自分が情けない。




暑いこの国で生きるなら、ワタシも強くなろう。と思ったわけです。




明日は息子とおもちゃ屋さんに行こう。と思ったわけです。




が、息子は、詰めたお金を落とし、しどろもどろになり、しかられ・・・




2個買うおもちゃが1個になり




その後も怒り顔の母に寂しくなり、昼食前のタイミングで目を閉じてしまいました。

お金を落としたら、本来ワタシが即座にわかるのが筋だなと。





寝ている息子に「ごめんね」と言ってみました。




ポロポロっと、泣きながら起きました。「おかねをおとしてーままがーおこって・・・いっこって・・・きいろいバスだけって、いっちゃったー」と。




「ごめんね」と言い合って、ランチ。息子はカヤトースト、ワタシは初ラクサ。

その後、屋外で遊びました。

1歳と4ヶ月で、保育園に行き始めた息子。

職場に行きながらの育児は貴重な時間だった。　ハッキリと思います。




社会と繋がりながら、職場に助けられながら、見てきた息子の成長。

おもちゃを買いに行く前通るここで、有楽町の会社を思い出します。

非常にありがたく、貴重でした。





それを経て、今2歳10ヶ月。

24時間一緒に居る中で見える息子の感情が沢山あります。発見があります。





母として、至らない自分を見つける事もしばしば。





入ったお店で見つけたカードです。

”Happiness is a journey, not a destination "

「幸せとは旅であり、行き先ではない。」





トカゲ事件に、様々を思って、見上げたシンガポールの空でした。