2010/10/29

寂しい、と言ってお泣きなさい

---- よく「つらい事があると、宇宙の広さを思う」というヒトがいる。けれど、女は、視野が狭くなりかけたら、宇宙の代わりに年上の女性を思おう。つらそうだけど、時々悲しそうだけど、くじけずに頑張っている年上の女性の姿を。つらい時こそ、女は、女に学ぶのだ ---(本より抜粋)







タイでは、可愛いものやお店、考えさせられる景色も沢山みました。






短い間に、夫の仕事関係の方々ご挨拶させていただいたり。









それまで星で、母子でのんびりしていたつもりでいても








星での2人生活は意識しない緊張状態にもあったとも言え、







夫に会って嬉しかったり、






けれど、夫は本当に忙しそうで、時間がなくて、でも何とか時間を作ろうとする姿など、







色んな気持ちになりました。







日本に居た時より、感じるコトが数倍多かった数日の後







たぶん、緊張が解けてしまったのか







ちょっと疲れてしまったのか







朝から、なんだか泣けてきました。





頑張り続ける夫に、うっかり、筋違いの発言もしてしまいます。







そんな自分がどうにもくだらなく、悔しくもありました。







今のワタシの生活なんて、仕事の責任やtodo に追われることも無く







子供はまだ就学前だし








何が忙しいという事も、さして不自由ということもなく







友人や家族ともメールや、心でつながっているし







つらいってコトはありません。







けれど、








おいおい、泣けてきました。







まつげの話から、イケメンの話、ほんのちょっと心にひっかかったあのヒトのあの一言に、「ま、いろんなヒトいるよね。」と







有楽町でランチに話していたそういう時間は一切なくなり






夕方保育園で、同じく働くママ友と「うち先週風邪ひいちゃって」「がんばろ」と、声をかけあう瞬間ももうなくて







そういう小さな”オンナの小話”って、どれだけ自分にかけがえがなかったか、




フトそういう事を思ったりもしました。






つらい時こそ、女は女に学ぶ・・・






あの人の顔も、この人の顔も、あの子の顔も、そして母の顔も浮かんだけれど






この、意味の無い涙、動揺させる必要はないでしょうにと、







お金も時間も山程あって、常々心配してくれているあの人に電話をしました。







電話に出るなり、「コレクトコールにしなさい。」と







その方は、日本での仕事の取引先の方で、その地位と、気質と、いろんなコトに







それはそれは、気を張りまくって、お仕事をさせていただいていた方でしたが、







長い年月の中、常々ワタシを可愛がって下さった、グローバルな方でもあり







渡星にあたって、それがよりいっそう暖かく感じた人の一人でもありました。






「何がってことはないんですが」と、切り出した私に、







彼女はいきなり







「さあ、いいから。今大きい声で、さみしいー!って言って、お泣きなさい。」






と仰いました。







そして自分が海外で仕事をして、緊張が解けたホテルでむやみに泣けてくること







いいわね、といわれる長い海外渡航の中に潜む、一瞬の孤独








そういったことを笑いを交えてお話くださりました。








それで、ホテルのベッドの上で、大の字になってポロポロっと泣いてね、







しばらくすると、手は二つしかないってのに、ドーン!とブランド買っちゃって







あー!あたしまた、千手観音やっちゃったって、なにやってんのよ、って






そうやって落ち込むのよ。と。






世が世なら、すごいところに居るんだろう彼女の






浮世離れした発言に、仕事の面では目を白黒させる事も多くありましたし








彼女がダレだか、想像のつく方には、驚きのストーリーと思いますが






”さあ、寂しいーって言ってお泣きなさい。”










いきなりそんなマンガみたいな事をお昼に言えてしまう彼女が







その日のワタシを元気にしてくれました。







スエーデンに暮らすあの子も、上海のあの子にも、






もうロンドンが随分長いあの子や、アメリカで3人の子を育てるあの子にも、







涙の一日は、きっと訪れただろうし







そして、大都市東京で、毎日をやりきるみんなにも、







ダレにでも訪れる、「なんだか泣けた日」に過ぎないんだと感じました。






心のデトックスはこうして終わりました。







こちらへ来て、1ヶ月半







自らを仕切りなおした、そんな日だったと思います。







タイでの写真とともにお話させてもらいました。







そうそう、マーライオン、行ったんですよ。





また、お便りさせてくださいね。



Love, Mio

2010/10/28

バイヤー気分でINタイランド

シンガポールより皆様へ






先にお便りしましたタイルポは、混乱したワタシの気持ちを露わにしてしまいましたが







今回は、女子として、(”女子”じゃないけど言わせてください!)たまらなく目が楽しかったタイの様子を、お手紙したいと思います。








ワタシを知るヒトであれば、ワタシが色キチガイというか、カラフル女というのはよく・・・ご存知かと思います。






モノトーンや、ベージュで統一されたお部屋やファッションに常時憧れも抱きつつ








どうにもこうにも色に走って、着陸するワタシ。








タイは色の洪水で、そんなワタシには、たまりませんでした。








更に、高いものから、恐ろしく安いものまで、モノに溢れています。








ワタシにとっては短い時間(息子にとっては長い時間)で買い物をするわけで








一瞬一瞬が勝負のような気持ちで、出陣です。







モノを買うにあたって、店の雰囲気とか、ディスプレイ、





または、HOTなあのヒトが身につけたとか




そういう付加価値部分がお財布を開くスピードを上げたりする事も少なくないのではないでしょうか。







タイの場合、こういう高級店を除いては、付加価値部分はまだという感じで







ごちゃごちゃした中から、まさに”掘り出す”気分はバイヤーです。






先に言いますと、”惜しい”ものが圧倒的でした。









例えばこれ。





ソールが厚くなくって、豹がなかったら、東京でどうでしょう?いい線じゃないですか?







ですが惜しい事に、厚底で、豹ONなわけですね、そういうのが半数以上です。







その中にも、キャー。というのもありました。







靴は勿論、非常に安かったですが、タイに行ったらこれだな、と時間の無い中で思ったのは、ドレスです。







パーティ用というか、ナイトアウト用というか、平均して可愛いし、安いです。







一番気に入った店、東京は代官山あたりにあってもおかしくないと思えたのはこちら。









その名も ”Dress to Kill"   訳して!?  オトコを落とす勝負服! ってトコでしょうか。








2回も通ったのに、何故か買えませんでした。









即決すべきだったし







あと5分悩めたらというところでした。







ちなみに一番気に入ったのがこちらで







お値段はなんと、3540バーツ、約1万。驚愕です。








今でも、判断の鈍った自分を悔やみます。









最近息子に、「ままのしょうらいのゆめはなんですか?」と聞かれます。






答えないと何度も聞かれ、「ママはお洋服やさんになりたいです」 と答えます。









商売っ気の無いタイプで、成功すると思えませんが








勝手にバイヤー気分のキョロキョロ、In タイ







時間が足りなかったけど、







流れ星のように、一瞬だけ見えたものがより輝いて見える、というのはよくある話。









それもまた、オツでした。







靴についてはまた後日とさせていただき







皆さんの目を少し楽しませる事が出来ていますようにと祈りながら、








今日はここでおやすみなさい。



Love Mio



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2010/10/27

タイ、まだまだの母目線から

シンガポールより皆様へ





タイより、昨日無事帰国いたしました。






という事で、本日は、まだまだなワタシ”母目線”的なタイのお便りをさせていただきます。







母子での出発の朝、一番最短距離のホーカーで







その店では初のカヤトーストを食べ










おじさんに勧められるままにプラタも食べ









案外いいじゃん?のトークをしつつ。








あーなんか馴染んでるねー、オシンガに。と、ご機嫌に出発。






やや緊張のチェックイン前顔







そして終わった顔。






出国審査もすぐに済み。いただきたてホヤホヤのパスカードを見せました。








出国審査が終わればもう、ノリノリで、








二人で写真をとったり









ロンドンのあの子と東京のあの子、まだ好きかな、・・とジュードを撮影。







どこでも買うものがおんなじの息子。








受賞が多いと聞くチャンギ国際空港。今まで夜中の到着でわからなかったけど、納得です。






余裕のカプチーノ。









と、余裕の機内パワーナップ。







そして着いたタイ。入国審査に、子連れやお年寄り用の「優先ゾーン」があってありがたくも、そちらに通されました。







そして夫と再会、といっても1週間ぶりですが、超嬉しい息子とワタシ。








ホテルでもテンションあがりまくりで、動きまくりで、写真はぶれまくりです。







夫が携わった店のグランドオープンをまたいでの数日、ワタシと息子で過ごす時間も多かったタイ。







そんななか、息子は実によく笑い、よく言うことを聞き、







コップンカップとサワディカップも覚え







共に買い物も楽しんでくれて、こんなに楽で有難いコトはありませんでした。







それでも、色々緊張したタイでした。







電車では、階段のみだったりとか、英語が通じないとか。小さいコトですが、







星も東京も、その”小さいコト”がいかにゆきとどいていたか痛感させられます。







息子と2人で夕食を、とタクシーに乗ったものの、渋滞途中で息子は寝てしまい








運転手さんに寝た息子の顔を見せて、そのままホテルに戻った夜がありました。







道がいりくんでいて、来た道の反対車線で帰るわけではなく







ものすごい美しく聳え立つビルのすぐ脇道が、恐ろしく汚れていて、その道をタクシーで通過しながら、妙に手に力が入ります。






ゴミって、漠然とヒトを不安にさせるものだと、実感。






そのゴミの向こうに、野良犬もいるし、ヒトも暮らしている。






すぐ隣は、東京にあるような、或いはそれ以上に美しいショッピングセンターなのに、です。






また、ホテルは西洋人があつまるエリアにあり、六本木っぽい?バーやクラブもあったので






夜になると、夜の顔がありました。









雑多なところが、たまらなくエキサイティングでもありつつ、







なんて言いましょうか、西洋人男性、タイ人女性、そしてオネエの方々の、






夫々の欲望が露骨な程で、女のワタシとしては・・・なんとも言えない複雑な気持ちになったり。







という事で、2人の夜は、ルームサービスで食べました。







刺激的な国、まだまだ眠らない街での、まさかのルームサービス。







これが考えてセーブする事、母としてなのだと言いきかせつつ。







ルームサービスのパッタイ、うまかったです。







微笑みの国と言われる、タイ。








路上で息子くらいの子がボロボロの紙コップをもってこちらを見る







ティーンの母が赤ちゃんをコンクリの道に寝かせ、紙コップを持ってこちらを見上げる






その奥で






夜空に輝くBMWの広告のビル。







人生フェアーじゃありませんよ。という事を感じるコトが目前に多すぎて







少し思い疲れてフト見た空に、満月。






色々、心が乱れました。







帰りも息子と2人でしたが、息子は、可愛い機内食も食べず







もらったオモチャで少し遊んだあとは、ひたすら寝ていました。







戻ってきたチャンギ。







来星した際、緊張と共に降り立ったこの空港。タイから帰って踏み入れた時







心から、ほっと力が抜けた自分をみつけました。








小学6年生、初めての外国は、親戚に連れていってもらったタイで







その際の刺激と衝撃と、今でも心に残っていますが








暫く経って、まだ力の無い母として覗いた数日のタイも、衝撃でした。







様々なレベルで、様々なその欲が、そのまま伸びたら、こうなってます。








そんな結果を?過程を?垣間見た気がします。あくまでも、ワタシの思いですが。






なんだか若干、暗い〆でごめんなさい。






次回はガラッと! ”女子、買い物視点でのタイ♪” を






ポップな写真と共に、お便りさせてもらおう、と考えています。




それでは、また、明日に。


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