通りる道に花屋さんがあります。
バケツいっぱいの薔薇が気になり、ある日いくらか聞いてみると
1本30円欠ける程で、驚きながら
その日は濃いめのピンクを12本買ってかえりました。
家族や親戚皆でお花屋さんをしてるのか
その路地にそれなりの人数の店員さん?がいるのですが
興味津々な眼差しで私と息子を見つめてくれた若い女の子が印象的
程なくした夜に、またお店の前を通ると
その晩はその女の子だったので、薄いピンクの薔薇を10本買うことにしました。
なんだかとっても嬉しそうにはにかんで
バランスをみながら、
お化粧を全くしていない横顔を交互に見つめ、
実は彼女がとても美人な事に気づきながら
10本目まで待っていました。
短く切ってくださいといったとき
後ろからお化粧をした男性がパッとお花を取り上げて
わたしがやるわよ的に、カットして、包みはじめました。
おそらく、"どうして持ってっちゃうのよ?" といった
ちょっと楽しい内輪の会話をしていると思われ、合間に
持っていかれちゃった。
といった眼差しを、肩をすくめて私と息子にやる彼女。
お化粧男子から花束になった薔薇が息子に手渡され、
お国の言葉を話さぬ私と
英語を話さぬ彼女と
何度もバイバイとだけ言いあってから、そこをあとにしました。
交信しあった『好意』は
夏の夜風と同様気分がよく
またそれは
眼差しだけで、互いに
これほどにも意図しあえるのか。と、
10本の薔薇のくれた時間と
交わされなかった会話の中に
柔らかく知らされた夜でした。
Love,
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