タイでは、可愛いものやお店、考えさせられる景色も沢山みました。
短い間に、夫の仕事関係の方々ご挨拶させていただいたり。
それまで星で、母子でのんびりしていたつもりでいても
星での2人生活は意識しない緊張状態にもあったとも言え、
夫に会って嬉しかったり、
けれど、夫は本当に忙しそうで、時間がなくて、でも何とか時間を作ろうとする姿など、
色んな気持ちになりました。
日本に居た時より、感じるコトが数倍多かった数日の後
たぶん、緊張が解けてしまったのか
ちょっと疲れてしまったのか
朝から、なんだか泣けてきました。
頑張り続ける夫に、うっかり、筋違いの発言もしてしまいます。
そんな自分がどうにもくだらなく、悔しくもありました。
今のワタシの生活なんて、仕事の責任やtodo に追われることも無く
子供はまだ就学前だし
何が忙しいという事も、さして不自由ということもなく
友人や家族ともメールや、心でつながっているし
つらいってコトはありません。
けれど、
おいおい、泣けてきました。
まつげの話から、イケメンの話、ほんのちょっと心にひっかかったあのヒトのあの一言に、「ま、いろんなヒトいるよね。」と
有楽町でランチに話していたそういう時間は一切なくなり
夕方保育園で、同じく働くママ友と「うち先週風邪ひいちゃって」「がんばろ」と、声をかけあう瞬間ももうなくて
そういう小さな”オンナの小話”って、どれだけ自分にかけがえがなかったか、
フトそういう事を思ったりもしました。
つらい時こそ、女は女に学ぶ・・・
あの人の顔も、この人の顔も、あの子の顔も、そして母の顔も浮かんだけれど
この、意味の無い涙、動揺させる必要はないでしょうにと、
お金も時間も山程あって、常々心配してくれているあの人に電話をしました。
電話に出るなり、「コレクトコールにしなさい。」と
その方は、日本での仕事の取引先の方で、その地位と、気質と、いろんなコトに
それはそれは、気を張りまくって、お仕事をさせていただいていた方でしたが、
長い年月の中、常々ワタシを可愛がって下さった、グローバルな方でもあり
渡星にあたって、それがよりいっそう暖かく感じた人の一人でもありました。
「何がってことはないんですが」と、切り出した私に、
彼女はいきなり
「さあ、いいから。今大きい声で、さみしいー!って言って、お泣きなさい。」
と仰いました。
そして自分が海外で仕事をして、緊張が解けたホテルでむやみに泣けてくること
いいわね、といわれる長い海外渡航の中に潜む、一瞬の孤独
そういったことを笑いを交えてお話くださりました。
それで、ホテルのベッドの上で、大の字になってポロポロっと泣いてね、
しばらくすると、手は二つしかないってのに、ドーン!とブランド買っちゃって
あー!あたしまた、千手観音やっちゃったって、なにやってんのよ、って
そうやって落ち込むのよ。と。
世が世なら、すごいところに居るんだろう彼女の
浮世離れした発言に、仕事の面では目を白黒させる事も多くありましたし
彼女がダレだか、想像のつく方には、驚きのストーリーと思いますが
”さあ、寂しいーって言ってお泣きなさい。”
いきなりそんなマンガみたいな事をお昼に言えてしまう彼女が
その日のワタシを元気にしてくれました。
スエーデンに暮らすあの子も、上海のあの子にも、
もうロンドンが随分長いあの子や、アメリカで3人の子を育てるあの子にも、
涙の一日は、きっと訪れただろうし
そして、大都市東京で、毎日をやりきるみんなにも、
ダレにでも訪れる、「なんだか泣けた日」に過ぎないんだと感じました。
心のデトックスはこうして終わりました。
こちらへ来て、1ヶ月半
自らを仕切りなおした、そんな日だったと思います。
タイでの写真とともにお話させてもらいました。
そうそう、マーライオン、行ったんですよ。
また、お便りさせてくださいね。
Love, Mio